Androidスマホ、HUAWEI製の Nexus 6p が使用2年弱にして起動できなくなりました。
思えばいつそうなってもおかしくはない状況でした。徐々にバッテリーの持続時間が短くなり、アプリ計測では半分ほどの容量にまで落ち込んでいました。Simフリー端末なので結構高かったんです(7-8万、泣)。機能的にもまったく不満はなかったので使えるところまで使おうと思っていたんですが突如シャットダウン、そして「Google」表示が繰り返される無限ループ状態に。
バッテリー換えたら立ち上がるんじゃないかと、自己責任で交換に挑戦しました
・・・無限ループ状態、数十秒おきに繰り返します
用意したもの
購入: 交換用のバッテリー(amazon), 工具(amazon)
自前で用意: ドライヤー, カッターナイフ
バッテリーは1780円、工具は 1099円でした。
ネットや動画を参考に
交換に際して、ひととおりネットで調べました。この機種がかなり難易度が高いことや背面のカバーを破損しやすいということは確かなようです。「Nexus6p battery replacement」で検索して外国の動画も参考にしました。海外の動画をみていると簡単そうに見えますが、実物をみるとカバーをはずすのが難しそう。
工程1 下方のカバー
どの程度あたためたらいいかよくわからないままにドライヤーで熱してからカッターで切り込んでいきます。多少まわりに傷がつきますが、意外とすんなり。
カッターをそのまますすませると、さくさく取れていきます。
わりとあっさりカバーをはずすことができました。
工程2 上方のガラスカバー
この黒い部分をはがしにかかります。多少の傷は覚悟してカッターで切り込んで行きます。
なかなか取っ掛かりが切り込めない。かなり難しいです。カッターとはいえ厚みがあるので刃がもっと薄ければよいのでしょうか。多少の傷は覚悟してやりましたが、割れてしまいました(泣)。ここの部分は実動には関係ないのとケースに入れれば見えないところなので気を取り直して、さらに剥がしにかかります。
むむむ、すすませるのも難しい。砕氷船のごとくばきばきと割りながらすすみます。暖め方が足りないのかも?
ここまでくると、やんなきゃよかったと思いつつこのカバーは諦めました。結局割りながら少しずつ剥がしていくことになりましたが、結構時間がかかりました。
ガラスの粉が散らかり、カバー自体は粘着剤とガラスが混ざった塊として外すことになりました。
工程3 本体の解体
つづいてsimカードトレイを外しておきます。
工具についていた先の細い針金です。吸盤と一緒になっています。simカードトレイの部分に1mmほどの●があるので差し込みます。
するとトレイがでてきますのでそのまま外せます。
プラスのドライバーで下の4ヶ所・上2ヶ所のネジを外します。このドライバーがマグネットになっていて作業しやすいです。
液晶面の下のほうに吸盤をとりつけてテンションをかけつつ分解に挑戦。
充電ケーブル差込口のあたりをヘラのようなプラスチックの工具でこじります。すこし浮いて隙間がみえたときに青いピックを差し込みます。
その隙間を横に広げるように工具をねじこんでいきます。
わりと力のいる作業ですが、吸盤を引っ張りすぎて画面が割れる動画を事前にみていたのでなるべく愛護的に隙間を広げていきます。両角に隙間ができたあたりで左右一回ずつ「パキッ」という何かがはずれるような音がしました。ちょっとドキッとしますが大丈夫。
次いで側面を浮かせにかかります。この工具セットはチープながらたくさん工具がはいっていてそれなりに便利です。
左側がだいぶ浮いてきました。
右側も同じように浮かせていきます。ここまでくるともう一息。
分解完了です。写真でみるとあっという間ですが、本体解体だけで1時間ほどかかったと思います。
工程4 バッテリーの交換
ここまできたらあとは難関はないといってもいいです。
バッテリーの左上のほうにネジがあるのでそれを外します。
そしてコネクターを抑えているブラケットがあるので外します。
そして3ヶ所コネクタを外します。簡単に外れてくれます。
外したところです。
下方のコネクタを外すと、バッテリーの上を横断している黒い配線を外すことができます。
バッテリーを外しにかかります。工具の中に黒い幅広のへらがあったので使います。正直、ここまでたどり着けた人にとっては問題ないです。ぐりぐりっとこじればそれほど苦もなくはずす事ができます。
こんな感じになります。
あとは新しいバッテリーを接続するだけなんですが、、、あれ?
右が取り外した古いバッテリー
左が新しいバッテリーです。
新しいバッテリーの接続部が少ししかでてなくてこのままでは短くて接続できない!?
この青い工具で指し示したところが短いんです。
この黒いシールを少しはがしてみると、U字になった平たいケーブルを動かすことができそうです。(HUAWEIの字がでてきたんだけど、これって純正??)。
これでバッテリーを接続することができました。
(黒いシールは再度貼っておきました。)
工程5 組み立て
分解の逆の過程をたどります。
再度配線をつなぎます。
ブラケットをネジでとめます。
あとははめ込んでかちっとあわせます。はずしてあった6本のネジを戻し、simトレーはめ込みます。
通電確認して完成です。(うまく行っていれば背面の上下のカバーを貼り付けます)
反省
バッテリーは交換できましたが、残念ながら無限ループ状態は不変。再起動させることはできませんでした(泣)。それと、上方のカバーが割れてしまったのが残念でしたが、事前に難しいとわかっていたので、素人にはやはり敷居が高かったかなと。おそらくかなり暖めて粘着剤をゆるーくしておかないと無理だと思うのと、カッターナイフよりもさらに薄刃のナイフが用意できればよかったかなとおもいます。海外の動画ではメスのような薄い刃を使用していました。あと、結局やらなかったんですが、ジップロックにいれて湯煎すればあるていど決まった温度で局所的に暖めることができるので、チャレンジしてみてもよかったかなと思っています。
交換部品について
今回は、うまく立ち上がりませんでしたので部品を手配しませんでしたが、ネットで探せば割れてしまったガラス製のカバーも手に入れることができます。AliExpressやeBayで売っているのを見かけたので、急ぎでなければ安く手に入れることもできるはずです。AliExpressで「nexus 6p parts」で検索すると2018/1/26現在、US$4.97で配送料無料で注文できるようです(最安は2.78$のものもありました)。ただし配送の目安が15-29日と書かれてあるので急がない人にしかおすすめできません。
バッテリーに関しては、「HB416683ECW」という品番で検索すればその時点で最も安いものが見つかると思います。ご参考になれば。